今日も会社はあります

社長をしています。インドで僧侶も少ししています。 会社のこと、家族のこと、病院のこと、たまに海の向こうの面倒なこと。 だいたい大変ですが、今日も会社はあります。

第4回 退院したら、犬に止められました。

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10日前のことですが、退院日に電動ベッドを買いました。

いよいよ自宅療養です。文明の力です。

ボタンを押すと、背中が上がる。足も上がる。社長の気分も少し上がる。 体は、まだそんなに上がりませんけど。

 

で、その電動ベッドで寝ようとしたら、犬が来ました。

そこで急に思い出しました。

退院して家に帰った日、犬がめちゃくちゃ吠えたなと。

弓形になって、今にも飛びかかってきそうな勢いです。

犬は飼い主を忘れない、と言います。

あれは、たぶん犬によります。

うちの犬は、完全にこちらを不審者扱いです。

「誰だお前」

「なぜ家に入っている」

「しかも棒を二本持っている」

そんな顔をしていました。

 

原因は、たぶん松葉杖です。

いつもの人間が、急に棒を二本持って帰ってきた。

しかも、歩き方も変。動きも遅い。顔も疲れている。

犬からしたら、かなり怪しい物件です。

番犬としては、正しい判断です。

ただ、こちらは飼い主です。

一応、この家の関係者です。たぶん。

それなのに、玄関で止められる。

なかなか厳しい審査です。 銀行より厳しかった。

 

しばらくすると、犬が近づいてきました。

匂いをかいで、「ああ、こいつか」みたいな顔をしていました。

思い出したというより、入館許可が下りた感じです。

自宅なのに、通行証が必要でした。しかも、発行者は犬です。

 

でも、かわいいやつです。

吠えられても、不審者扱いされても、松葉杖を疑われても、やっぱりかわいい。

こういう感情、犬にだけ許している気がします。

人間相手だと、もう少し根に持ちます。

退院の日に、電動ベッドを買って、犬に吠えられて、番犬の審査を受けて、やっと少しだけ家に戻った感じがしました。

 

退院したからといって、急に完全復活するわけではありません。

まずは犬の審査。そのうち社員の審査。できれば銀行の審査は受けたくない。

少しずつ、家に戻る。少しずつ、会社に戻る。 その途中で、犬に吠えられる。

まあ、そういう復帰の仕方もあります。

ということで、今日も会社はあります。

また書きます。たぶん。