今日も会社はあります

社長をしています。インドで僧侶も少ししています。 会社のこと、家族のこと、病院のこと、たまに海の向こうの面倒なこと。 だいたい大変ですが、今日も会社はあります。

第20回 世の中は、だいたい公立です

昨日に続いて、小学校の話です。

最近、小学校のことをよく考えます。

仕事をしているはずなのに、小学校のことを考えています。

給食から教育論が始まり、
公園から人生論が始まります。

かなり面倒な父親です。

私立の子は、だいたいいい子です。

もちろん全員がそうとは言いません。

でも、全体的に落ち着いています。

親も常識的な人が多い印象です。

連絡もちゃんとしている。
服装もちゃんとしている。
話もちゃんとしている。

ちゃんとしすぎていて、こちらが少し背筋を伸ばします。

一方、公立にはいろんな子がいます。

本当にいろんな子がいます。

元気な子。
静かな子。
妙に大人びた子。
ずっと走っている子。
なぜか毎日、砂を持っている子。
給食のおかわりで目が変わる子。

小学校というより、小さな市場です。

親もいろいろです。

丁寧な人。
大ざっぱな人。
とても明るい人。
少し謎の人。

たぶん、向こうから見たら僕も少し謎です。

坊主頭で、コムスに乗っていて、たまに教育論を語る。

しかも話が長い。

かなり面倒です。

でも最近思います。

公立のその「いろいろ」が、子どもには大事なんじゃないか。

社会に出たら、いろんな人がいます。

話が通じる人もいれば、通じない人もいます。

約束を守る人もいれば、急に消える人もいます。

メールの返信が早い人もいれば、伝書鳩より遅い人もいます。

世の中は、だいたい公立です。

会社で言えば、大手企業は私立っぽいです。

制度がある。
人材がそろっている。
教育も整っている。
会議室もきれい。

ホワイトボードのペンも、たぶんちゃんと出ます。

これだけで、かなりすごいです。

中小企業は、公立っぽいです。

いろんな人がいます。

急に休む人もいます。
急に頑張る人もいます。
昨日まで普通だった人が、急にエースになることもあります。

逆もあります。

困ります。

でも、面白いです。

ホワイトボードのペンが出ない時もあります。

しかも、そういう日に限って会議があります。

仕方ないので、薄い字で乗り切ります。

中小企業は、だいたい薄い字で乗り切っています。

僕は中小企業の社長です。

整った世界だけで勝負しているわけではありません。

いろんな人がいる中で、なんとか形にする仕事です。

現場もそうです。
不動産もそうです。
ホテルもそうです。

予定通りにいかない。
人が来ない。
物が遅れる。
雨が降る。
急に謎の問題が出る。

そして最後に、だいたい僕が出ていく。

これが中小企業です。

だいぶ公立です。

私立が悪いわけではありません。

公立が絶対に正しいわけでもありません。

私立には、整った良さがあります。

公立には、いろんな人の中で育つ強さがあります。

合う人。
合わない人。
強い子。
優しい子。
ずるい子。
面白い子。
なぜかいつも泥だらけの子。

そういう中で、人を見る目が少しずつ育つのかもしれません。

親としては心配です。

できれば、いい子ばかりの中で平和に育ってほしい。

でも、世の中はそうではありません。

世の中は、だいたい公立です。

ホワイトボードのペンは出ない。
予定通りにもいかない。
変な人もいる。
自分も、まあまあ変です。

でも、たまにカレーが残っている日があります。

全部うまくいかなくても、カレーが少し多めに食べられる日がある。

人生、そのくらいの希望で十分です。

結論。

私立には私立の良さがあります。
公立には公立の強さがあります。
大手には大手の良さがあります。
中小には中小のしぶとさがあります。

僕は中小企業の社長です。

たぶん、だいぶ公立寄りです。

今日も会社はあります。

また書きます。たぶん。